【18禁版】南くんはその声に焦らされたい【コミックス版(電子限定20P有償小冊子付)】

BL単行本
【18禁版】南くんはその声に焦らされたい【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】 2巻
総合 ★3.8 / 5.0|言葉責めに陥落する度 |恋人関係の自然さ度

ボイス配信者の烏丸に片思いしてた南が、ついに恋人同士になる続編。付き合ってからの距離感が加速していくんですけど、これが素直にいいなって思わせるんです。1巻の爆速展開から、2巻では関係が安定した「その後」を描いてる。……まあ、ここなんですよね。問題は。

南がリスナーだったという秘密が、付き合った後も二人の間に影響し続けるんです。ただの心理的なモヤモヤで終わらず、むしろ関係性を複雑に彩ってる。配信者という特性が、プライベートにも仕事の影が落ちる距離感があって、そこが南の不安につながる。「好きなのに完全には信頼しきれない」という歯痒さ。この感覚、書き出すと長くなるんですけど、個人的には結構ツボなんです😂(…冷静に書き直します)。

ただし。正直に言うと、恋人になってからの関係性の描き方は、相野ココ先生の前作『寝ている親友に手を伸ばす』と比べるとテンプレに乗ってるんです。付き合った後のBLって「攻め側が優しくなる→受けが甘える」という流れになるじゃないですか。この作品も見事にそれ。もちろん上手に描かれてますし、読みやすいし、何が悪い?って聞かれたら答えられないレベルの出来なんですけど。1巻で見せてくれた二人の関係性の複雑さがちょっと後退してるのは、残念ポイント。ニートの私でも選ぶ権利がありますよ😁。

ここからが重要なんですけど、サンプルでは映らない後半の展開で「不穏な陰」が登場します。ボイス配信という公開されてる活動が、秘密の恋愛とどう衝突するのか。その構図が全編通して初めて見える。1巻で張られた緊張感が、2巻の後半で再浮上する感じなんです。あと烏丸の「言葉責め」がサンプルより濃い。声が本質的な武器だからこそ、その言葉がどれだけ南を揺さぶるかは、フルで読んで初めて実感できます🙏。

同じようなボイス配信モチーフのBLは増えてますけど、この作品は「配信という公開性」と「秘密の恋愛」の対比を物語の骨にしてる。その点で一歩進んでるんです。ただ、2巻は続編である難がある。1巻は必須。それに「付き合った後のラブラブが見たい」という純粋なニーズと「1巻で張られた複雑さをもっと深掘りしてほしい」という欲望は、完全には両立しない。烏丸の言葉責めがメインなので、視覚的なエロより「聴覚的なエロさ」を感じられるかどうかがカギになる。漫画なので読むだけですけど😂、その台詞の重みの感じ方で満足度は大きく変わります。

価格は770円。電子限定描き下ろし漫画と有償小冊子が付いてるので、ボリューム考えたら悪くない。むしろ相応だと思います。

【条件付き】1巻を読んで南と烏丸の関係にハマってる人は即買い推奨。ボイス配信者とリスナーの秘密の恋にときめく感覚が分かる人にも向いてます。ただし、「攻めと受けのラブラブシーンさえあれば満足」という人や、設定より可愛らしさを優先する人は、1巻からの期待値の差にガッカリするかもしれません。配信という設定をテーマとして機能させてる作品なので、そこに価値を感じるかどうかで評価は大きく分かれそう。「複雑な関係性が好き」「言葉責めで悶える」このどちらかに当てはまるなら、買って損なし。そうじゃなければ、レビューサイトでもう一度立ち止まってもいいかもしれませんね。

作家: 相野ココ

ジャンル:
単行本

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