BlackCherryアンソロジー カントボーイ 雌膣宿りし男たちVol.1

BL単行本
BlackCherryアンソロジー カントボーイ 雌膣宿りし男たちVol.1
総合 ★3.7 / 5.0|作家の力の入れ具合の温度差 |フル版でしか分からないエロの説得力

複数作家による短編集だからこそ、やっぱり当たりハズレが出てくるんだなって思わされた作品です。全体としては悪くないんですけど、4人の作家が並んでいるだけに「この人とこの人だったら、やっぱりこの人の方が好みだな」って無意識に比較してしまう。アンソロジーの宿命ですね😁

烏丸ピヨひこといちのみるくの短編は、キャラの表情づかいが細かくて、エロシーンが単なる欲望の交わりじゃなく「二人の関係性の深掘り」になってるんですよ。特に攻めの視線や、受けが歯を食いしばる時の顔の角度とか、そういう細部が丁寧。対して西賀あすかとうさめろぴすけは、エロパートのテンポ優先で少し感情深度が浅い感じがしました。でも悪い意味じゃなくて、単に「濃密さ」の差。好みが分かれるだけです。

同じエロアンソロジーなら『トロける快感ソク堕ち悪魔』(烏丸ピヨひこ単著)の方がテーマの一貫性があるし、短編個別での満足度は高め。ただそっちはファンタジー寄りで、このカントボーイシリーズはもうちょい現代的な設定な分、手に取りやすいとも言えます。

サンプルで見えるのは基本的なエロのシルエットだけなんですけど、フル版は「どうやってここまで感度が高くなったのか」という心理遷移が丁寧に描かれてるんですよ。受けの喘ぎ声一つとっても、最初と終盤で変わってる。攻めの手の動きも「焦ってる」「余裕が出てる」が絵で読み取れる。そこですよ、買う理由は。

複数作家の当たり作品だけを読む感じで言うと、十分に「沼に沈める」ワンクッション手前くらいの出来。特にこのジャンルで「感情の乗ったエロ」を求める人なら買って損はないです。ただボリュームが76ページで複数作品な分、一つ一つの話が短め。「長編でこの質感を味わいたかった」という欲求は残ります。年下攻め好きはさらに気に入るんじゃないかな。通常価格なら全然買いですが、セール時期まで待つ価値もある、くらいの立ち位置かな。

【条件付き】

作家: 烏丸ピヨひこ, 西賀あすか, いちのみるく, うさめろぴすけ

ジャンル:
クンニ 単行本 中出し アナル 潮吹き

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