午前0時の甘い罠【極】

単行本
午前0時の甘い罠【極】
総合 ★3.7 / 5.0|執着が本気度 |幼なじみの壁越え説得力度

大学を機に親友と同居…この設定だけで既に危ないんですけど、ここから執着へ走る展開がきちんと積み上げられているのが好印象です。光希の「ぐうたら」と玲の「献身」という関係性が、単純な優しさではなく、何か深い感情に紐づいてるんじゃないかという不安感をちゃんと描きこんでいる。

見どころは何といっても、二人の距離感の変化ですね。最初は友人として当たり前に甘えている光希と、その甘えを一心不乱に受け止める玲。その関係が、ある瞬間から「あれ、これ友情じゃなくね?」という領域に入るところ。特に玲が向ける視線や、光希に触れる時の指先の動き…こういう細かな表情描写が、執着という感情をものすごく説得力高く見せてるんですよ。正直この辺りは何度も読み返しました😂。絵も綺麗で、コマ割りのテンポも良く、深夜に一気読みする分には最高です。ただエロシーンの描き方がちょっと抑え気味というか、感情の濃さに比べて肉体の描写があっさり目だったのが少し物足りなかった。あと玲の過去のいじめの部分の掘り下げがもう少しあると、執着の根深さがより際立ったかもなあという印象。

同じシリーズの前作『午前0時の甘い罠』と比べると、こちらの方が関係性の心理描写に深みがあります。鮭田ねねさんは執着と愛情の違いを描くのが上手い作家さんなんだなという確認ができた一冊。

幼なじみで執着オタクには刺さる要素が詰まってますし、親友関係からの転換を丁寧に描いた話を求めてる人なら満足できる作品だと思います。ニートの夜中3時の友になってくれました🙏

作家: 鮭田ねね

ジャンル:
単行本 恋愛 幼なじみ

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