【18禁版】かわいいけどかわいくない【単行本版】

BL単行本
【18禁版】かわいいけどかわいくない【単行本版】(特典付き)
総合 ★3.8 / 5.0|ギャップ萌え耐性値 |関係性の説得力度

**「かわいい」の本質を暴きに来る作品**

見た目はふんわり、中身はしたたか——このタイプのキャラ、本当に沼ですよね。最初は「あ、無垢な子だ」くらいの感覚で読んでるんですけど、中盤以降、受けが攻めに対して仕掛けてくる言動を遡って読み返すと、「あのセリフ、実はこういう意味だったの?」って気づかされる。その「後付けじゃない伏線感」が、5回読み返させた理由です😂

さきしたせんむ先生の魅力は、キャラの内面をシンプルに描き分けることなんですが、本作ではそれが「ギャップの構造」に活かされてる。見た目の可愛らしさと実際の計算高さを、表情のディテールと言葉選びで丁寧に分け隔ててるんですよ。特に後半、受けが「かわいいフリをしていた理由」が徐々に明かされるんですけど、単なるツンデレではなくて、攻めとの関係性の中で必要とした防衛戦略だったってわかる。217ページの中で二人の信頼が構築される過程が、ちゃんと読める。

エロシーンの扱いも好みです。感情の流れに沿ってるから、「なぜこのタイミングでこうなるのか」が理解できる。ただのエロ目当てで買う人にはやや物足りないかもしれません。心理戦と身体が一緒に動く、そういう描き方なので。

**類似ギャップ萌え作品との比較**

ギャップ系のBL単行本って、往々にして「厳しい人が実は優しい」みたいなテンプレで終わることが多いじゃないですか。でも本作は違う。攻めと受けの目的や思惑が最初から一致してなくて、その「ズレ」が最後にどう折り合うのかという部分に、ちゃんと説得力がある。同社の別作家作とか、同じギャップ系でも「ページ数の割に話が進まない」って感じる作品もあるんですけど、こっちは「丁寧に心理戦を追わせる」という意図が見えるから、冗長じゃなくて段取りなんです。ただ、前作と比べるとスピード感では劣る。テンポよく話が進む濃密さを求めるなら、同社の短編集の方がいいかもしれません。

**サンプルで見えるのは氷山の一角**

FANZAのサンプルだと、受けの「かわいい」部分しか見えないんですよ。でも本編に入ると、その裏側がちょっとずつ削がれていく。読み手が気づかないうちに伏線が張られてて、後から「あ、あのシーンってそういう意味だったのか」って気付く。この「二度目以降の読解の快感」のためだけにフル購入する価値がある。ニート財布でも、その満足感には敵いません🙏

**こんな人は即買い、こんな人は検討の余地あり**

年下キャラが好きな人。相手の本心を探り合う関係性で弱い人。かわいい見た目と裏腹な計算高さに興奮する人——これらに当てはまったら、迷わず買っていいです。一方、「話をどんどん進めてほしい」派、テンポ重視派、純粋なエロ濃度を求める人なら、もう一声ほしい。他社の短編集とかで同じ予算を使った方が「あたり」の確率は高いと思います。

ページ数相応の価格なら、コスパ判定としては悪くない。ニートの深夜のポチッで「冷静な判定」なんて存在しませんが、翌朝読み返してもやっぱり納得できる出来になってます😁

【買い】

作家: さきしたせんむ

ジャンル:
単行本

タイトルとURLをコピーしました