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まあ、正直に申し上げると「親友BL」ってジャンルは賞味期限が短いんですよ。気づいたら好きだった、告白して終わり、みたいなお決まりコースで決着つけちゃう作品が大半。でもこの「寝ている親友に手を伸ばす」は違う。81ページという限られた尺の中で、親友という最高のポジションから先に進む恐怖と、それでも堪えられない想いがぶつかり合う過程を、これほど繊細に描ききってる作品は本当にレアです。ニートの読書量なりに言い切ります。
タイトルそのものが全てを物語ってるんですよね。寝ている。無防備。相手は何も知らない。その瞬間、手を伸ばそうとする攻めの心理――「傷つけたくない」と「堪えられない」が共存してる状態。そこなんです。相野ココさんの表現力がえげつないのは、目線の向き、指先の微かな動き、顔の角度、そういう細部に感情が乗ってるから、セリフなんてなくても心理が透けて見える。それに応える受けのキャラも親友でいることの安心感と、その関係が崩れることへの怖さを同時に背負ってる。「好きになってしまった」ではなく「好きだと気づいてからずっと葛藤してる」っていう、より現実的なアプローチになってるから説得力が段違いです。
ページ数的にはFANZAのサンプルで序盤は見られるはずなんですけど、本当の見どころはそこじゃない。中盤の「一線を越えようとする攻め」の内面独白と、それに応える受けの反応の繊細さ。ここで「あ、この人たちは本当に葛藤してるんだ」って確信に変わります。R18表記だからエロシーンは当然ありますが、ただ脱がせるだけじゃなくて「ここまでの全ての葛藤がこの瞬間に具体化する」っていう感情の延長線上にある。だから何度も読み返させられる。3回目の読み直しで細部に気づいて、4回目でその細部の意味を理解して、5回目でもう諦めて泣いてる😂 ニートなので時間はありますし、推し活に全力投球できる環境だけが私の存在意義みたいなところあります。
同じ親友系BLと比較すると、「関係性の揺らぎ」に徹底して向き合ってる作品は本当に珍しい。多くの親友BLは「恋愛に気づく→気づいた時点でもう覚悟完了」という流れなんですけど、この作品は「気づいた後も本当に迷い続けてる」。その迷いながらも一線を越えちゃう背徒らった感じが、妙に現実的というか……ポジショナル・フラッシュ感があるんですよね。良い意味で「しんどい」。エロシーンも上手いんですけど、私が5回読み返したのはエロ目的じゃなくて、その前後の「目線が交わる瞬間」「息遣いが変わる瞬間」そういった細部です。
絵柄について言えば、相野ココさんのタッチは好き嫌いが分かれるタイプなのは確実。線が細めで、顔のパーツが大きめで、デッサンよりも「空気感」を重視してる作風です。画力がどうこうではなくて、この人のコマ割りと視線誘導が天才的で、だから心理描写が活きる。ただし「見た目のかっこよさ」を第一優先で選ぶ人には物足りないかもしれません。
正直なところ、「条件付き買い」判定になる理由は、この作品が「万人向け」では絶対にないから。「親友BLが好き」「大人っぽい葛藤を見たい人」「エロに感情を乗せてる作品が好み」という人なら逃しちゃいけない。でも「サクッと読めるエンタメ系が欲しい」「明るい青春感を期待してる」っていう人には向かない。あと、複数カップリングが登場する群像劇が好きで「二人きりの話は単調じゃん」って感じるタイプの人は、ちょっと退屈するかもしれない。
価格帯としては妥当です。81ページで、かつ読み返し甲斐がある。ニートの限られた推し活予算の中でも、これは「別に後悔なし」レベルの投資。ただし「サンプルで絵柄と序盤の空気感を必ず確認してから」が必須条件。相野ココさんの絵が自分の中で「刺さるか刺さらないか」は、サンプル段階で判断つきます。
迷ってるくらいなら、試しに買ってみてもいい。迷ってる時点で「何か引っかかってる」ってことだから、それは作品に可能性があるって証拠だと思うんです。就活より真剣にカップリング可能性を検討するのは、おそらく人生の優先順位を間違えてますが、沼の中では正解です🙏 親友カテゴリを本気で推し活してる人なら、これは逃す価値がない。
【条件付き】(サンプルで絵柄確認必須。親友系の葛藤重視派向け)
作家: 相野ココ
ジャンル:
単行本









