【18禁版】グロウインザダーク

ファンタジー
【18禁版】グロウインザダーク
総合 ★2.8 / 5.0|世界観へめり込み度 |幼なじみの説得力

ファンタジーの世界観は悪くないのに、肝心の二人の関係性がそこに活きていない。そこが一番もったいない。

設定だけ見ると結構面白そうなんですよ。光闇のファンタジー舞台で、幼なじみの二人が運命に弄ばれる……みたいな。でも実際に開いてみると、その美しい設定が恋愛に全く機能していないというか、単なる背景に成り下がってる感じなんです(何か腑に落ちないまま次々と物語が進む)。攻めのキャラクターも「ファンタジー世界の強そうな奴」という記号止まりで、弱さや葛藤が見えてこない。受けはもっと酷くて、ただ流されてるだけ。幼なじみというなら、その関係性が壊れていく過程とか、取り戻す過程で何か魂が揺さぶられてほしいじゃないですか。でも読んでて「あ、今ここで泣くシーンなんだ」っていう脳死状態になってました(ニート界隈では「感情が追いついてない状態」と言います😂)。

エロシーンの感情表現も淡泊で、悪く言えば「義務的」な印象。技術的には悪くないんですけど、この二人だから必然的に起こる、みたいなセリフの一つもない。まあ、設定資料が充実してる分、キャラの内面描写にもう少し尺をくれよと思うわけです。

じねん先生の他作品と比べると、この人のいい作品って世界観と人間関係を等しい重さで描いてる気がするんですが、今作は天秤が世界観に傾きすぎてる感じですかね。

素材は悪くないです。ただ、232ページ使うなら、もっと二人の心情に寄り添ってほしかった。期待していたからこその辛口になりますね🙏

作家: じねん

ジャンル:
ファンタジー 単行本 恋愛 幼なじみ

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