シリーズ2巻とは思えないほど容赦ないエロの深さと、それでいて二人の関係性が着実に進展してる。タイトルの「ヤバすぎる溺愛」が本当にヤバかった(褒めてます)。
本編は1巻の続きになっているんですが、ここで見どころになるのは極道の攻めと一般人の受けの力関係が、時系列とともに完全に逆転していく過程です。もう…しんどいですね😂。攻めが受けに対して見せる一瞬の弱さの描写が秀逸で、無理矢理で始まったはずの関係なのに、いつの間にか攻めが受けに首ったけになってるんですよ。そういう心理的な支配と被支配のゲームになってるから、アナルセックスですら単なる蹂躙で終わらない。感情を乗せてくるんですよ、チョコミント先生。
絵柄は力強くて太線多めなんですけど、特に攻めの表情の描き分けが最高です。「支配してるはずなのに、されてる」みたいな複雑な心情が目と眉毛で全部読み取れる。200ページ超えなのに呼吸もせず読んでしまうくらい圧倒的なテンポ感と、そういう細かい感情表現が両立してる。雑誌版からの加筆があるのか、濃密さと読み応えのバランスが本当にちょうどいい。ニート視点ですが、これは編集の仕事が光ってると思います。
極道系のBLだと、単なる暴力性や強引さに頼るだけの作品が多いじゃないですか。でもこの作品は違う。確かに鬼畜描写はありますけど、それが関係性の深化に直結してるんです。同じジャンルだと『レンアイ漫画家』は別ベクトルですし、一般的な「極道×一般人」のテンプレBLと比べると、心理描写の層の厚さがワンランク上。「暴力→支配」で終わるんじゃなく、「支配が心理的な依存に反転する」という構図まで描ききってるのが珍しいんですよ。
ただ、サンプルで見える二人の関係は正直、初期段階の危険な感じに見えます。そこが罠です。本編中盤から後半にかけて、攻めが完全に受けに首ったけになってる描写が含まれてて、受けが攻めを意識的に翻弄し始めるシーンとか、攻めがそれに気づいてるのに逆らえないモーメントとか、サンプルには絶対入ってない。ここですよ、沼の底は。感情の駆け引きが爆発する流れが、210ページの中に綺麗に収まってます。この「サンプルで予想できない急展開」が、ニートでもリピート買いする気になるくらい強い。
ストーリー面でひとつ注意点として、同じ著者の1巻がまだなら、いきなり2巻から入ると「ああ、そういう過去があったんだ」って後から理解する場面が出てきます。実はこれが結構重要な情報で、攻めのキャラクター背景に関わってるんです。既に1巻読んでたら全く問題ないですけど、シリーズものだと分かってない人も多いと思うので念のため。
ハードエロが前提のストーリーになってるので、甘めのBLが好きな人や純愛路線を求める人には向いてません(就活より真剣にカップリング研究してるニートが言うので信用度は不明ですけど😁、自分のツボには完全にハマったんですこれが)。でも「極道×一般人」という設定で実は立場が逆転してるっていう関係性が好きな人、攻めが受けに依存していく過程を見たい人、エロシーンでも感情の密度が欲しい人は確実に沼ります。年1回は読み返す価値のある作品です。
同ジャンルと比較すると、このボリュームでこの濃さなら、セール時じゃなくても悔いはないと思う。ただし。「鬼畜×ハードエロ」という基本設定が譲れない人向けの作品なので、そこが合わない人にはどれだけ心理描写が優れていても響かないと思います。自分も「正直どうだろう」って思ったくらいですから(←それでも5回読んでる矛盾)。
【条件付き】: 鬼畜系とハードエロが大前提で、その中に感情描写も欲しい人には買い確定。特に「支配的な攻めが実は支配されていく過程を見たい」「極道系でも心理戦がほしい」という層にはまじで推奨です。ただし、1巻未読なら先にそちらを読んでから来たほうが、より作品が活きます。逆に純粋な愛情ものや、ハードなエロが苦手な人は別作品を当たったほうが幸せに過ごせると思う。
作家: チョコミント
ジャンル:
女性向け 単行本 恋愛 鬼畜 極道・任侠・刑事 アナルセックス





