Hate My MIA!【コミックス版】《R18版》

BL単行本
Hate My MIA!【コミックス版】(4)《R18版》
総合 ★4.8 / 5.0|関係性の熟成度 |見開きコマの圧倒的破壊力

いや〜、これはちょっとヤバいですね。Hate My MIA!の4巻、ここまで来たか〜という感じです。正直、3巻までついてきた甲斐がありました。このページ数でこの密度は、何回も読み返してます😂

**関係性の熟成が、ひとつのピークを迎えている**

4巻は、シリーズ通じて築き上げてきた二人の関係が、もう本当にね。説明が難しいんですけど、攻めと受けの力関係の絶妙さがここまで研ぎ澄まされた状態で進むんです。1巻から3巻を通じて「互いに相手を求める」段階を経てきた二人が、4巻では「求めるだけじゃなく、相手が自分をどう見てるのかを直視する」段階に突入するんですよ。その過程の心理描写が……ニートがこんなこと言うのも説得力ないんですけど、天才では?😂

攻めが見せる一瞬の表情、受けが目をそらす仕草、指先の震え。そういった細部の積み重ねで関係性の変化が伝わってくるんです。人鳥ぺんぎんの表情描写って、本当に好きですね。目の奥の感情の揺らぎとか、口角の上下数ミリでキャラの心理状態が読み取れる。こういう作家さんと話す時間があるなら、ハロワなんて行かなくていいのに😁(いや、行くべき)。

**ストーリー構成の緩急が秀逸**

4巻という分岐点だからか、ストーリー構成が本当に計算されてるんですよ。中盤までは二人の距離感の測り方で読者をヤキモキさせておいて、後半で一気に感情の渦に引きずり込む。この緩急のコントロールが、本当に秀逸。単行本の折り返しで構成を切ってるのか、意図的に読者の焦燥感を醸成してるのか、どっちにせよ上手すぎます。

特に中盤の「言葉ではなく、行動で相手が何を考えてるのか察する」シーンの連続。攻めが何か言いかけて言葉を飲み込むコマとか、受けが攻めの背中を見つめるだけのシーンとか。テンプレ的に言えば「ただのもどかしい描写」なんですけど、ここまで読者を感情に付き合わせておくと、もう後半の爆発力が違う。読むたびに違うシーンで涙腺がやられます。ニートに泣く権利があるのか知りませんが、泣いてます😂

**R18版の本領発揮——エロシーンに積み重ねられた意味**

R18版というだけあって、エロシーンは複数あります。でもここが本当に大事な部分で——ただ脱がすんじゃなくて、それぞれのシーンが心理的な転機になってるんです。

最初のシーンでは攻めが弱さを見せる。後半に向かうにつれ、受けの主体性が強まっていく。一番後ろのシーンでは……いや、ネタバレになるから言えないんですけど、二人の「認識」が一致する瞬間がある。そこがベッドシーンの中に組み込まれてるんですよ。エロシーンに感情を乗せてこない作品は私、もう二度目がないタイプなんですけど、この作品は違う。各シーンに物語的な意味があって、読むたびに「あ、この時点ではこういう心理状態だったんだ」って気づき直す。それが6回目の読み返し以降も続いてるのが狂ってます🙏

**同ジャンル内での立ち位置——「関係性の進化」に特化した作品**

同ジャンルのシリーズものと比較すると、Hate My MIA!って本当に異質なんですよ。往々にして、シリーズでも1巻の関係性のまま延々と恋愛を引っ張るBLって多いじゃないですか。攻めが強引で、受けが可愛い、その組み合わせで9巻まで引きずり続ける。でも人鳥ぺんぎんは違う。巻を重ねるごとに二人の心理が確実に変わってくるんです。

攻めの「俺様な態度の裏にある不安」が徐々に読者に見えてくるし、受けの「受動的だった態度」が能動的になっていく。その過程が丁寧に描写されているから、4巻のクライマックスに説得力が生まれる。つまり、このシリーズは「1巻から順番に読むべき」なんです。飛ばしたら損します。本気で。

**サンプルには写らない、あの圧倒的なシーン**

サンプルでは絶対に分からないのが、後半の「二人が互いの内面を直視する」シーンの重みです。描写だけ見ると「あ、告白した」とか「あ、ここでセックスした」みたいなテンプレに見えるかもしれない。でも4巻のそれは違う。

それぞれが「相手は自分をこう見てるんだ」「自分は相手をこう思ってるんだ」って気づく過程が、全編通じて積み重ねられてるんですよ。サンプルには含まれていない、中盤から後半のあるシーン——攻めが初めて「本気で」受けの目を見つめるコマがあるんです。その時の表情の変化が……もう、このシーン単体だけで購入する価値があります。本気で。正直、このシーンだけのために課金した気分ですレベルです😂

読むたびに、その一瞬に視線が吸い込まれます。なぜなら、1巻から3巻を経てきた読者には、そのコマの意味が「深く」理解できるから。新規で4巻だけ読んだ人には絶対に伝わらない層がある。そこですよ、このシリーズの本当に狂ってる部分。

**ボリュームと価格——妥当性について**

153ページというのは、単純に言えば「短い」です。でもラブコメのR18版としては、適切な分量なんですよ。各シーンが丁寧に描かれているから、ページ数以上の濃密さを感じます。価格もFANZAのラブコメR18版としては相場の範囲内。むしろ、この関係性の深さと完成度なら、価格以上の価値があると思います。実際、同じ価格帯の作品と比べたら、圧倒的にこっちのほうが「読み直す価値」がある。

**購入判断——迷ってる時間が無駄なレベル**

購入判断としては【買い】で、本当に間違いないです。ただし前提として、このシリーズを1巻から既読であることが条件。4巻だけ買おうと考えてる人は、今すぐ1巻から読み始めてください。その時間投資以上の価値が絶対にあります。

シリーズを追ってる人には「迷ってる時間が無駄」レベルです。年下攻め好きな人、関係性の描写を何より大事にする人、「テンプレ展開でもこの二人だから……」という沼に陥りやすい人。そういう人たちの「好み」をド正面で捉えた作品ですから。読むたびに「ああ、自分の好きなBLって、こういう構造なんだ」って再認識させてくれます。

一方、攻めの強引さだけで成立するようなシリーズが好きな人や、毎回新しいカップリングで新刊を埋めたい派の人は、シリーズ追走の時間投資が必要なので、そこだけ覚悟してください。でもその投資に見合う関係性の深さと、完成度があります。本気で。

**最後に——沼の住人として**

正直、来月の新刊が出るまで、この巻で何回読み返すことやら。同じ金額を他の作品に使えば「選択肢を増やせる」ってのはそうなんですけど、この作品の前には他の選択肢が霞んで見えます。ハロワのコース検索より、FANZAのアルゴリズムのほうが私を理解してくれてる気がする。

完全に沼に堕ちた読者として、作家さんには「次巻は必ず予約確定」とだけ伝えたいです。お疲れ様です。そして今月も、応援してます🙏

作家: 人鳥ぺんぎん

ジャンル:
単行本 ラブコメ

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