88ページという短編の中に、親友同士が一度セックスをしたことで崩壊していく友情と、忘れられない性的欲望が渦巻いている一本です。設定だけ見ると「あ、このパターンか」と思うんですけど、ここから先が意外とシビアで、単なるテンプレ作品では済まされていません。
本作の最大の強みは、「親友だったふたりが性的な関係になっていく説得力」をすべてに優先させている点です。よくある親友BLって、大体が出会いから衝突から和解までのドラマを重視するんですけど、この作品は違う。攻め視点で一貫して描かれるのは「なぜあいつとのセックスだけ忘れられないのか」という、もう取り返しのつかない葛藤なんですよ。相手が単なる性的な存在ではなくて、自分が人生で一番長く知っている人間だからこそ、エロシーンに感情が乗っかる。これ、って感じです。
攻めのキャラ造形が丁寧なのもいい。強引さや支配欲で押し切るタイプではなくて、どちらかと言えば相手に揺さぶられている側。セックス中に見せる困惑と欲望のズレが、もう本当に……(※ここから先は冷静さを失い始めています)。一方の受けも「流されやすいだけのかわいい子」ではなくて、どこか達観したところがある。その達観ぶりが攻めの心理をさらに複雑にさせてるんですけど、それに気づくのはサンプルじゃ無理です。表情描写の細かさで補完されていて、コマ割りも上手いから、セリフがなくても二人の距離が詰まっていくのが伝わってくる。ボリュームも絶妙で、ダラダラせずテンポよく関係が変質していく。
ここからが本当の購入理由なんですけど、サンプルで公開されてる部分はあくまで「セックスしてしまった二人の戸惑い」程度の印象に留まるんです。つまり、多くの読者がサンプルで「これ、微妙かな」ってスルーする。でもね、フルで購入してみると、序盤の何気ない親友シーンと終盤のセックスシーンが「距離の詰まり方」で呼応する構成になってて……その作り込みが本当に丁寧なんですよ。3回目4回目と読み返すたびに「あ、ここの会話があったからこの感情が成立してるんだ」って発見がある。沼だと思う理由はそこです😂(※ニートが必死に説得しています)。
「カラミざかり」シリーズの他の作品と比べてみると分かるんですけど、1巻2巻は「ふわっとした関係が濃くなる」みたいなライトな雰囲気だったんです。それに対してこの第3弾は設定そのものの面白さより「二人の内面の変化を追うことこそが本編」という軸足の置き方をしていて。その点では同シリーズ内でも新鮮です。ただ同じ親友BLということで言うと、FANZAのランキング上位には「もっと劇的な展開」「より衝撃的なプロット」を持つ作品が山ほどあります。この作品は派手な転換点がない。地味です、正直に申し上げると(※自分の沼趣味に自覚的です)。
だから評価が分かれるんでしょう。「設定を盛ってドカッと来るBLが好き」な層には、このしみじみした感じは物足りないかもしれません。88ページでこの価格なら、もっと濃度の濃いエロを期待する読者もいるはず。一方で「親友同士の関係が変わっていく過程、その心理描写が全てな人」にとっては、この丁寧さは本当に刺さります。好みの分かれ目は「感情の説得力をどこまで重視するか」にある。就活すら放置してるニートが言ってもアレですけど、その嗅覚だけは異常に研ぎ澄まされてます😁(※何の自慢か分かりません)。
エロシーンの濃さで言うと、中程度。下品ではなく、ちゃんと感情の延長としてのベッドシーンになってるので、そこが好みなら悪くない。ただ「これだけのためにお金使った」とはならないと思う。価値を感じるかどうかは、本当に「親友関係の崩壊を丁寧に追うことに価値を感じるかどうか」に尽きます。
【条件付き買い】親友BLで「二人の関係が変わっていく過程」を何より大事にする読者には、即買い推奨。濃度重視なら別の選択肢を検討する価値があります。
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メーカー: ズップス
ジャンル:
制服 学園もの BL(ボーイズラブ) フェラ アナル オナニー サラリーマン ヤリチン・プレイボーイ





