盗賊と神官という綺麗に対称的な立場の二人が催眠で引きずられていく、みたいなコンセプト。既に沼臭がプンプンしてるんですけど、実際に読むと「あ、想像より濃い。これ5回は読むやつだ」って感じでした😂
**■ ファンタジー設定が本当に機能している**
ファンタジー世界の勇者パーティを舞台にしているんですが、その世界観の使い方がうまいんですよ。呪術師が魔道書を手に入れたという最初のトリガーがあって、そこから催眠というもはや理性が通じない力を使って、パーティメンバーが次々と落ちていく過程。これが単なるエロ目的じゃなくて「この世界に何が起きているのか」という緊迫感を保ちながら進むんです。
似たテーマの触手ものとかエロファンタジーを何冊も読んでる身としては、正直に言うと「設定が面白いだけで中身がスカスカ」って作品、多いんですよ。背景は凝ってるけど、キャラの関係性は記号的。このえるたすく作品は違う。パーティという団体の中で、個人がどう壊れていくか、その過程が人間関係のレイヤーとしてちゃんと機能してるんです。
**■ 盗賊と神官の関係性——テンプレを超えた層の厚さ**
一見するとテンプレ感あるんですよ、この二人。でも催眠によって本来の立場や理性を失うにつれて、むしろ素の感情が表れていく。ここからが沼。
えるたすく先生の絵柄、表情をすごく丁寧に描き分けるタイプなんですけど、これが本当に活きてる。目がトローンとなっていく過程、完全に堕ちた後の表情の違い、その時の手の動きとか指先とか(……注目してることがバレてますね😁)。つまり「心を失う過程の喜怒哀楽」がちゃんと見えるんです。
これ、適当に描いたら単なるエロ漫画で終わってた。そこらへんのテンプレ催眠ものと同じ。でもここまでキャラクターの表情を追い込んできたから、読み返す時に「あ、この時点で既に…」って気づく瞬間がある。1回目は衝撃で、2回目は細部を見て、3回目は二人の感情を追って……みたいに層が重なってくる。ニートにしちゃあ、読む回数多いです🙏
**■ サンプルには絶対映らない、本当の沼**
サンプルで見えるのってスタート部分だけなんですけど、真の沼は中盤以降なんです。正直に言うと、ここで購入判断が変わる可能性がある。
一人堕ちると、次に誰が狙われるのか。その時の心理状態がどう変わるのか。そして呪術師のキャラクター——この人、何を考えてこんなことしてるのか。動機がどこにあるのか。それが徐々に明かされていく。特に「なぜこの呪術師が」という部分と、最終的に「あ、この人たちもう戻れないんだ」って悟る瞬間の絶望感。ものすごく丁寧に描かれてるんですよ。
中途半端なエロで終わってない。キャラクターの心身両面の破壊を見せるというか。そこに「それでも…」みたいな微かな希望があるかないか——その有無で読後感がめっちゃ変わる部分がある。でもサンプル段階では絶対に判断できない。だから「試し読みで決める」ってのが難しい。この種の作品って、そこなんですよ。
**■ エロシーンが「喪失」を表現している**
これ、重要なポイントなんですが。エロが多いジャンルだからこそ、「そのエロが何を意味しているのか」が問われるんですよ。
このえるたすく作品、エロシーン一つ一つが「キャラクターが何を失うか」を見せるための表現になってるんです。だから何度も読み返しちゃう。乱交要素とか触手とか、テーマとしては「強い」要素が詰まってるんですが、それが単なるノイズじゃなくて「呪いの重さ」「支配の圧力」として機能してる。読むたびに「あ、この時点でこうなってるんだ」って細部が見えてくる。
270ページ超のボリュームも、水増しじゃなくて本当に物語として成立してる。設定に逃げてない。ここってすごい大事。
**■ 同ジャンル比較——催眠・支配系の位置づけ**
同じえるたすく先生の他作品も確認してみたんですが、このレベルで世界観を作り込んでる作品は珍しいタイプですね。
催眠ものって「支配欲」「快楽」「理性の喪失」という分かりやすいテーマで進むから、つい既出の話に陥りやすい。ありきたりになる。でもこの作品は「パーティという共同体の中での個別の堕落」「魔道書という外部からの力による支配」という複数のレイヤーがあるおかげで、読み応えがある。同ジャンルの王道的な催眠BLと比べると、ここまで背景設定と感情線を両立させてる作品は少ないです。
**■ 購入判断:条件付きで確実に推奨**
結論として【条件付き】です。
**買うべき人:**
催眠・支配・悪堕ちの構図が好きな人にはガチで沼。「攻めが支配する快感」「受けが堕ちる快感」両方を感じたいタイプなら迷いなし。「推しが完全に堕ちる瞬間が見たい」「設定に深みがあるエロファンタジーが読みたい」そういう人には確実に買い。
**見送った方がいい人:**
「愛情を基本軸にしたBL」「甘い展開重視」みたいな人には気が重いかもしれません。あくまで「理性を失う過程」「欲望に支配される」を描く作品だから。「救いのあるストーリー」「愛に基づいた関係性」をメインに求める人は、別の作品を当たった方が心が荒まなくて済む。
**価格感:**
273ページ+電子限定24Pの小冊子という内容なら、納得できる額です。ニートが言っても説得力ないですけど😁、この「濃さ」の相場としてはちょうどいい。こういう層の厚い作品は、単価としてある程度するんですよ。納得の価格。
同ジャンルと比べても、説得力が段違い。サンプル段階では分からない部分が多いからこそ、「この人が推すなら」って信頼感で買い判断するしかない。その信頼に応える内容になってます。5回読んだのは伊達じゃない。
作家: えるたすく
ジャンル:
ファンタジー 単行本 触手 乱交 中出し フェラ アナル 女性向け






