総合 ★2.8 / 5.0|義兄弟感の活かし度 △|エロに感情を乗せてる度 △
セレブ義兄弟ラブコメという触りの良い設定なのに、蓋を開けてみたら大半がベッドシーンで占領されてる作品でした。素材は悪くないんですけど……言い方を変えると、設定を活かしきれていないんですよね😂
義兄・レオはいかにも「財閥御曹司で絶倫」というテンプレ通りで、内面の葛藤とか弱さが見えてこない。義弟・スイも「上のポジションが好き」という嗜好設定だけあって、キャラクターとしての深さが足りない。本来なら義兄弟という関係性の複雑さとか、そこからくる感情の揺れとか、そういう部分が最大の魅力になるはずなんです。でも読んでると、設定は舞台装置でしかなくて、要は「かわいい受けとムチムチな攻め」を描きたかったんじゃないかな、という印象です。エロシーンのバリエーション(風呂場、ジムトレーニング中とか)は工夫されてますけど、そこに「この二人だからこそ」という感情が乗っかってないので、めくってすぐ忘れるタイプの快楽になってる。219ページの大半を占める性描写の割に、ストーリーらしいストーリーがないのが本当に惜しい。
毒液さんはこういうエロメインの短編では定評ある作家だと思うんですが、今作は「いっそ短編同人だったら」という感じの出来です。単行本化するなら、もっと二人の関係が築かれる過程とか、葛藤とか、そういう部分に紙幅を割くべき。画力も雰囲気も悪くないのに、もう一声ほしかった😁
期待していたからこそ辛口になってますけど、感情なしで純粋にエロを楽しみたい層なら満足できるはず。ただし私のように「関係性が読みたい」勢には物足りない一冊です。
作家: 毒液
ジャンル:
単行本 ラブコメ







