総合 ★3.8 / 5.0|秘密の重み度 ○|甘さと危機感のバランス度 ◎
ヤクザ二世と秘密を抱えた関係性。読んでる間、ずっと二人の距離感に気が気でなくなる作品でした。
秘密というタイトル通り、互いに隠し事を抱えながら惹かれ合う二人の関係が軸になってます。倫太郎と巡のやり取りを見てると、好きだからこそ相手に本当のことが言えない苦しさが伝わってくるんですよね。その不安定さが、普通のラブコメには出せない張力を生んでる。コマ割りも上手くて、セリフと表情のズレが余計に「あ、この子、本当のこと言いたいのに言えてない」って感じさせてくるんですよ😂
ストーリーはテンプレっちゃテンプレなんですが、この作家さんは設定を関係性に活かすのが上手い。ヤクザの息子という背景が単なるスパイス止まりじゃなくて、二人の立場の違い・言えない理由として機能してる。だから秘密がずっと重く感じられる。逆に言うと、その秘密が明かされるシーンに向かって話が進んでく構成は、やや予測可能な部分もあります。「まあ、そういう流れになるよね」っていう。
櫻井ナナコさんの他作品と比べると、こちらのほうが重めの関係性を描いてる印象。表情描写の緻密さはいつも通りですが、このシリーズは特に目の動きで感情を伝える工夫が光ってます。ただ236ページで切りのいい完結じゃなく、続きがあるような終わり方なので、次巻待ちの状態です。正直ニート生活で時間あるから待つのは余裕なんですが、展開が気になるのは事実😁
秘密を抱えた関係性の息苦しさと甘さを両立させたい人向け。ヤクザ設定が活きてる関係性重視のBLが好きなら、かなり刺さると思います。ただ「謎が全部明かされてスッキリ完結」というわけじゃないので、シリーズ全体で物語が完成する前提で読んだ方がいいですね。
作家: 櫻井ナナコ
ジャンル:
単行本








