【18禁版】THE JINGAI―異種間BLアンソロジー―

単行本
【18禁版】THE JINGAI―異種間BLアンソロジー―
総合 ★4.7 / 5.0|異種間沼の深さ |作家の多様性を極限まで活かした説得力

アンソロジーってこんなに危険な企画だったんですね。知りませんでした。正直、異種間BLってジャンル自体に足を踏み入れるつもりなかったんですよ。テンプレートに落ちやすいし、設定で押し切ろうとする作品が多いじゃないですか。でもこれは……ダメです。完全にやられました。

各話がね、本当に違うんです。ぽけろうさんの「うちの八尺様は」から始まって、すなこさんの「鬼の居る間に」の狂気じみた緊迫感、丸田ザールさんの作品の儚さ……人ならざるものとの関係性が、単なる「非日常の面白さ」で終わらない。むしろそこが種族差があるからこその恋愛なんだって、物理的に突きつけられるんですよ。その描き方が作家ごとに全然違うのに、全部が「相手をどう受け入れるか」という本質を揺さぶってくる。(今、平気な顔して書いてますけど朝4時に1人で叫びました😂)

あ、それからエロシーンなんですけど……感情がちゃんと乗ってるんです。種族が違うからこその体の描き方、触れ方、相手を理解しようとする仕草がね。ニートの財布事情でこの本に課金した価値、マジであります。表紙だけ見て手に取ったら骨の髄までやられるタイプの一冊。(「人じゃない。だからイイ。」というキャッチコピー、憎いほど的確)

アンソロジーって作品によってクオリティがぶれるイメージなんですけど、ここは選りすぐりの面子だからか全話が当たり。というか複数作家だからこそ、異種間というテーマの多面的な可能性を同時に楽しめるんだと気づきました。これ以上の沼へのご招待状、存在しないと思います。

絶対に声を大にして言いたい。人間じゃない者たちとの恋愛がこんなに尊いはずがない。でも尊い。生きてるうちにこんな本に出会えてラッキーです🙏

作家: ぽけろう, すなこ, 丸田ザール, 九朗, 蜂巣, 森世

ジャンル:
単行本

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