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56ページの短編だからって侮ったら、結構えぐい話でした。和服姿で家政夫という設定だけで既に危険水位なのに、過去の関係性をうまく武器にして立場を逆転させてくるんですよ。「あ、やられた」と思わせられるタイプの作品です。
この作品で一番上手いのは、柚木千景というキャラの造形ですね。学生時代は「苦手だった同級生」という共通の過去があるから、家政夫という立場で初めて立場が逆転する。そこに「生意気だけど時々素直」という揺らぎを見せるから、受けの早川嵐が翻弄される説得力が本当に出てる。ただ従わされるんじゃなくて、相手の本当の姿を知ることで段階的に惹かれていく流れが、56ページという限られたスペースの中でちゃんと機能してるんです。これはニートが言うと説得力ないですけど、構成がうまい😂
エロシーンについて言うと、単に脱がせて終わりじゃなくて、早川がどう快楽に堕ちていくのかという心情の変化を丁寧に見せてくれるのが大事なポイント。特に中盤で出てくる「オモチャと一緒に自分の写真」というアイテムの使い方ね。あのコマを見た瞬間に「あ、柚木は最初からこういう関係を望んでたんだ」って全部が繋がるんですよ。構成として秀逸です。限られたページ数で、二人の関係の重みをちゃんと説得できるのはなかなかいない😁
画面作りも丁寧で、和服の描き込みとか体格差の見せ方とか、こういう短編だからこそ1ページの情報密度が死活問題なんですが、そこで手抜きしてない。テンポも良くて、読み進めるストレスもない。就活のことはずっと忘れてられました。
同じメーカーの他作品と比べると、「強気攻×翻弄される受け」というテンプレ的なジャンルの中では、過去の関係性という背景をちゃんと活かしてるぶん、一歩踏み込んでます。ただ短編であることの制約はもちろんあるので、「家政夫」という設定をもっと日常的に活かしたシーンがあれば、もっと掘り深い作品になってたんだろうなっていう余韻は残ります。それが物足りなさにもなってる。
サンプルには含まれていないと思うんですが、中盤〜後半で早川が気づく「柚木が自分をどう見てるか」という瞬間のコマですね。あの目と視線の動き。そこで初めて「あ、この人は最初から全部仕込んでたんだ」って読者も気づく構成になってて、その後のエロシーンの意味が完全に逆転します。この情報の出し方が短編だからこそ無駄がなくて、ちょうどいい塩梅なんですよ。
「わかさせ」「快楽堕ち」系のBLって、攻めが一方的に無理やり従わせるだけみたいな作品、結構多いじゃないですか。でもこの作品は受けの心情の動きを丁寧に描いてるから、ただのポルノで終わってない。エロに感情が乗ってる。ここが重要です。
ただボリューム的には56ページなので、「深い関係性をじっくり読みたい」「二人の日常をかなり追いたい」という人には物足りないかもしれない。逆に「この設定で惹かれて、その中で完成度の高い話を読みたい」「短編だからこそ無駄のない構成を求める人」には、確実に刺さります。
購入判断としては、メーカーのちもちすはだも安定感のあるところだし、この内容なら価格は妥当。年下攻め好きとか体格差エロが好きな人は確実に買い。受けが自分の気持ちに気づいていく過程を見たい人も、この短編のまとまり方ならストレスなく読める。快楽堕ちの説得力重視する人も、ここまで丁寧に心情を描いてる短編は珍しいので、サンプルで引っかかったなら購入を勧めます。
ただし「ガチガチの王道恋愛をしっかり読みたい」「設定より感情の絆を重視したい」派には、ちょっと展開が早いし、エロのボリュームが想定より少ないかもしれないので、必ずサンプルで確認してからの購入をお勧めします🙏
【買い】
サンプル画像








メーカー: もちもちすはだ
ジャンル:
BL(ボーイズラブ) 和服・浴衣 中出し フェラ 女性向け 成人向け 強気攻 黒髪

