in-Pants vol.11【R18版】

BLコミック
in-Pants vol.11【R18版】
総合 ★3.8 / 5.0|推し作家掘り当て度 |アンソロ特有の温度差

複数作家による短編集という運命のガチャを引いてしまいました。当たり作品とハズレ作品の差がありますが、掘り出し物の感覚は悪くないです。

6人の作家による短編集なんですけど、はっきり言って品質にムラがあります。冒頭の「雄猿調教」みたいなシリーズもの最終話は、それまでの話を読んでないと世界観に入りづらいんですよね。逆に個性の強い作家の単話系は、短いながらもカップリングの関係性がちゃんと見えてて、その短さの中での感情の起伏が上手い。エロシーンも作家によってクセが出てて、「この人のベッドシーンはこういう温度感なんだ」みたいなのが分かるのは短編集ならではです。とろびんびの表紙イラストは相変わらず良い(本当にここに落ちてる😂)。

アンソロジーの宿命として、当たり外れを引きやすいフォーマットです。ブックライブとか複数プラットフォームで単話版が配信開始してるから、「この作家だけ読みたい」って人は単話版をピンポイントで買える選択肢があるのが正直。

でも、やっぱりアンソロって予期しない推し作家との出会いがあるんですよね。このボリュームで複数作家の作風を一気に味わえるのは、推し探しの土台になります。全編通して読むと「あ、この作家の次作品追おう」ってなる出会いがある確率が高い。短編だからこそ作家の特徴が濃く出てるので、相性の良し悪しがハッキリ分かる。

同じR18アンソロと比べると、in-Pantsシリーズは作品選定が安定してるほう。ただこのボリュームで207ページは、短編のページ数としてはちょっと物足りなく感じる人もいると思います。個別の話が短いから、読み応えを求めると「あ、もう終わった」になりがち。推し作家がいる人や、短編の中での魅せ方を丁寧に見る派なら問題ないですけど、「腰を据えて読む長編がいい」派には向かないかな。単話版との重複があるから、推し作品だけ単話で買う選択肢も視野に入れて判断した方が無駄がない気します。

【条件付き】推し作家掘り当てに賭けたい人や短編好きは買い。長編志向なら、このボリュームなら好きなジャンルの連載単行本を選んだ方が沼の質が違います。

作家: とろびんび, キヅグチ, ナニタ, 野獣司令, 橘こう, ヨシアキ

ジャンル:
マンガ誌

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