結局のところ、設定に頼りすぎて関係性を掘り下げられていない感じですね。復讐というテーマがあるのに、もったいない。
タイトルの時点で「これ絶対面白いやつだ」と思ったんですよ。陰キャが陽キャイジメっ子に媚薬で復讐っていう構図、ハーレム的な複数絡みの可能性、強気受けの転落劇……素材としては優秀なのに、開けてみたら想像より浅かった。というか、雑だった。復讐という名目があれば関係性の心理描写を省いてもいいと思ってるんじゃないかって感じます。彩木結弥がイジメられてた具体的な背景がほぼ明かされず、あの二人に何をされてたのかも曖昧なまま。だから「頑張れ」という応援する気持ちより「いや、なぜこいつらをそこまで?」という疑問が先に立つんですよ。
特に桜士間と芳川のキャラが薄い。強引な男が落とされるのは好きですけど、この二人が受けになった時の「プライドが砕ける」感が全く伝わってこない。顔が赤くなってあえいでるだけで、内面の揺れがない。ハーレムっていう複数要素があるなら、最低限キャラの差異を演出するコマ割りの工夫が必要じゃないですか。でも42ページだからか、そこまで余裕がないのかもしれませんね。(つまりページ数が理由って言いたいのかよ、お前は😁)
同じ復讐もの・わかせ系のタイトルと比べると、やっぱり「感情がない」が一番の問題。エロシーンも淡々としていて、正直ポルノと変わらない。感情の延長としてのエロじゃなくて、男たちを破壊するための道具になってる。それ自体は悪くないんですけど、そうするなら彩木の執念とか狂気とか、何か一本の感情軸が必要だと思うんです。
これはシリーズ2巻らしいですが、1巻があればそこで背景が描かれているのかもしれません。ただ2巻単体として見ると、頭の中で補完しながら読む必要があって。それって読者に丸投げしているということなんですよね。
復讐ものが好きな人、鬼畜わかせが好きな人なら一度は読んでみる価値はあります。ただ「関係性を重視したい」「心理描写の深さを求めている」層には、正直微妙だと思う。設定は本当にいいのに。もう少し一人のキャラに寄り添う話にしてほしかったな、という感じです。
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