ブルー・ヘッドにくちづけ【コミックス版】《R18版》

ファンタジー
ブルー・ヘッドにくちづけ【コミックス版】《R18版》
総合 ★3.7 / 5.0|性別反転による関係性の逆転度 |エロシーンの心理描写説得力

性別が入れ替わる設定だけで既に面白いのに、そこからちゃんと恋愛を組み立ててくるあたり、作家の器用さを感じますね。女嫌いの社長と女性秘書という従属関係が、性別反転でどう変わるかっていう部分が最高に興味深い。

コマ割りのテンポが良くて、性反転による戸惑いと恋愛感情の混濁をうまく表現できてる。神崎の視線の変化、砂田の困惑から甘えへのシフトなんかが細かく描き分けられてて、読んでて二人の心理に付いていきやすい。ただセックスシーンでもう一声ほしいのが正直なところで、感情の延長として書かれてはいるんですけど、「このコマ、天才か?」って唸るほどではない。204ページという分量の中で、設定の説明とストーリー進行に労力を使ってるから、そこまで贅沢は言えませんが(そう言いつつ、ニートの財布から出たお金なので文句言う権利はある😂)。

女体化モノを読んできたニートからすると、この作家の関係性構築の丁寧さは「テンプレ設定をいかに新鮮に見せるか」っていう意識の高さが伝わる。不都合を解決し合うだけのつもりが、セックスが「コミュニケーション」になっていく流れもいい。ただ、第1巻ということもあって、キャラの掘り下げはまだこれからな感じ。神崎の女嫌いがどこから来たのか、砂田の本来の魅力はどこなのかが、もっと見えてくると化けそうです。

性別反転をちゃんと道具として使ってる作品は意外と少ないので、こういうのは貴重。続きが気になるタイプですね。次巻でキャラの深みが増せば、一気に高評価になる可能性あり。

作家: おまる

ジャンル:
ファンタジー 単行本 女体化

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