19ページの単話とは思えないくらい、オメガバース設定をきっちり詰め込んでんのかな、という第一印象。池玲文先生の絵柄が本当に上品で、こんなアダルトなシーンなのに色気が”綺麗”という言葉の方がしっくりくる作風ですね。
ストーリーはいかにもオメガバースらしい「運命の番」モノなんですけど、ここの解釈が面白い。オスカー皇太子は精悍で美しいαなのに、ルグラン宰相という「至高のα」を目の前にしたら発情してしまう、という設定。つまり相手がめちゃくちゃ強力なタイプのαだから、本来はαのはずのオスカーがオメガ化しちゃう、みたいな話らしくて。アルファバースは「絶対的な序列」が売りじゃないですか。その常識をぶっ壊す強者が現れた、という構図の説得力がキツイです。幼少期のプロポーズが伏線になってるのも良い。コマ割りのテンポがいいから、短編とは思えないほど情報量がある。
ただ、Web評判にもありますけど、「エロシーンの質感がちょっともったいない」感があるんですよ。絵は本当に綺麗なのに、感情の激情さが全力で伝わってくるわけではないというか。別に下手ではないんです。むしろ丁寧。でも19ページなりの「一気に堕ちていく快感」みたいなドライブ感がもう一声ほしかった。(こういうことばっかり言ってる時点で、ニートも人のこと言えません😁)
他の池玲文作品と比べると、このシリーズは「長期展開を見据えた第一話」っぽいですね。調印式→貫通式→婚約→結婚前夜…と続いていく話の掴みとしては優秀です。オメガバース好きなら「至高のα」設定で掴まれると思うし、オスカーの「精悍で美しい」という設定の緩い実は弱い立場というギャップが好きな人には刺さるはず。
気になってるなら、続きも全部ありますし読む価値ありです。ニートのオタクでもお金の使い方に悩む1タイトルですけど😂
作家: 池玲文
ジャンル:
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