in-Pants vol.11【R18版】

BLコミック
in-Pants vol.11【R18版】
総合 ★3.8 / 5.0|推し作家の当たり度 |短編アンソロジー沼度

第一印象は「あ、またこれか」という感じですね😂 つまり悪い意味じゃなく、in-Pantsシリーズの「安定した沼の入口」が既に完成してるってことです。短編アンソロジーとして207ページというボリュームは、深夜3時のニートが布団で読み倒すのにちょうどいい分量。寝る前に「あ、このページ分なら」って開いたら朝になってるパターンですね(何度やるんですか、自分)。

ただ、短編集の宿命として重要な事実を最初に言っておくと、**このシリーズの価値は「作家ラインナップ次第で大きく変動する」** というのが本当のところです。とろびんび、キヅグチ、ナニタ、野獣司令といった複数作家が各話を担当してるわけですが、統一感よりも個性重視という編集方針が徹底されてる。つまり、各作家の得意な関係性やエロの描き方が、そのまんま反映されるんですよ。vol.11の場合は、僕の好みど真ん中の作家が5話中3話掲載されてたから何度も読み返しました。攻めと受けの立場が反転する話、年上受けの儚さを緻密に描く話、社会人カップルの距離感を丹念に追う話──このシリーズの作家陣は「短編だからこそ、関係性を一瞬で伝える技術」を持ってるんです。

ただし、ここで正直に申し上げておくと、短編だからこその「ハズレ話」も存在します。エロシーンのクオリティがコマ割りや顔の描き分けによって大きく変わるんですよ。「感情に寄り添うエロ」と「とにかく脱がせてる」では、同じシーンでも格が違う。攻めの一瞬の表情、受けの視線の落とし方、指先の動きに気を配ってる作家と、単純に「脱ぐ→やる→終わり」のテンポ重視の作家。vol.11はこの差がはっきり出てます。

同系統のエロ重視短編アンソロジーと比べると、in-Pantsの特殊性が見えてきます。他の類似企画(例えば某大手レーベルの短編集)は「全話平均点を狙う」戦略を取ってるのに対して、in-Pantsは各作家に「あなたの色を出して」と言わんばかりの放任主義。結果として、**当たり外れがハッキリ出やすい作品** になってるんです。vol.11が特別つまらないわけじゃないんですけど、掲載作家次第でvol.6やvol.9と比べると「あれ、今巻は控えめだな」という差が生まれやすいのは事実。

この形式だからこそ面白い点が、「各話の後半に急激な展開が来る」ことです。短編だからこそ余計な説明は削ぎ落とされて、キャラの感情が爆発するそのコマ割りが生きる。特に中盤以降の「一瞬の表情変化から関係性が変わる」という描写が、このシリーズの醍醐味なんですよ。サンプルには序盤のじゃれ合いしか載ってないと思いますが、そこから先の「触り方が変わる」「視線の意味が変わる」というディテールを見ないと、各話の本当の価値は理解できません。短編だから情報量が濃い。つまり、そこまで到達した時点で初めて「これ、いいな」と気づくタイプの作品ばっかりです。

購入判断は、正直なところこう考えてます。

**推し作家が複数掲載されているなら、迷わず買いです。** ニートの貴重な小銭を投じる意味がある。過去巻で「この作家のこのカップリング好きだったな」という記憶があれば、その作家がvol.11に載ってるかチェック。掲載されてたら買い。複数人いたら確実に沼です。

一方で、**「作家ラインナップを見て、推しが誰もいなかった」という場合は素直に様子見するべき。** 短編集は「全話ハズレなし」を保証できないフォーマットです。同価格帯なら他にも秀作が埋もれてる。わざわざ当たり外れのリスクを取る必要はない。

エロ濃度自体は十分ですし、価格設定も妥当。ただし、このシリーズの本当の価値は「あなたの推し作家が載ってるか否か」で決まります。掲載作家をチェックしてから判断する手間を惜しまないなら【買い】になりますし、面倒ならvol.11は【条件付き】。要するに、「盲目買い」すると後悔する可能性が高い形式だってことですね。ニートは選ぶ権利を最大限活用すべき😁

作家: とろびんび, キヅグチ, ナニタ, 野獣司令, 橘こう, ヨシアキ

ジャンル:
マンガ誌

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