【18禁版特典付き】恋するミルククラウン 特別版

単行本
【18禁版特典付き】恋するミルククラウン 特別版
総合 ★3.8 / 5.0|関係性の説得力度 |余韻の残り方度

483ページという分量をしっかり使い切った、手応えのある作品ですね。表紙のイメージ通り甘さが全体を支配しているんですけど、同時にそれを支える心理描写がちゃんと厚みを持ってるのが好感度高いです。

何が良いかって、このシリーズ、二人の関係性が「急に恋に落ちた」じゃなくて「時間をかけてズレていった二人が気づく」みたいなプロセスをしっかり追ってるんですよ。ページ数に余裕があるからこそできる丁寧さです。攻めのキャラがただ強引なだけじゃなくて、自分の感情に戸惑ってる様子とか、受けを傷つけることへの怖さみたいなのが目線の細かい変化で伝わってくる。こういう目の使い方される作家、本当に好きです😂 ただ、中盤の引っ張り方がちょっと長めな感じはあって、「あ、ここで決着つくんだろうな」って先が読めてしまうシーンが幾つかあるんですよ。それでも最後の100ページくらいは引き込まれて、徹夜してしまいましたが(ニートの十八番)。

まさき茉生先生は安定感のある作家さんですけど、この特別版は限定版との比較で表現のディティールが増えてる部分があって、「あ、この違い、わざわざ特別版買わせるつもだ」感を感じます。悪い意味じゃなく、その位の気合いが入ってるっていう。

素直に推奨できる一冊です。「甘めが好きだけど、そこに説得力もほしい」みたいなこだわりのある人には特に。私みたいなニートが5回読むレベルには達してないけど、また季節変わるたびに読み返したくなるタイプの作品だと思いますね。

作家: まさき茉生

ジャンル:
単行本

タイトルとURLをコピーしました