ノンケ喰いの穴

ゲイ漫画
ノンケ喰いの穴
総合 ★3.8 / 5.0|ノンケ陥落の説得力度 |エロ以上のエモ度

読んだ直後の第一印象は「あ、やられた」でした。

タイトルと表紙だけだと「下半身全力系、体液垂れ流しのヤツか」と思うじゃないですか。実際サンプル見ても「あー、これ脱がせて終わりのやつだ」と舐めてたんです。でも開いてみると、意外と関係性の空気感をちゃんと時間かけてるんですね。36ページなのに。36ページ。ニートの履歴書より短いのに。

このマンガの本当の見どころは、受け(ノンケの方)が段階的に落ちていく過程の説得力です。

「絶対にそっち系じゃない」と言ってた男が、攻めの「ちょっと試してみない?」的な誘いに乗っかるんですけど、ここが単なる「強引に陵辱」ではなくて、もっと繊細に描かれてるんですよ。受けの中に「ちょっと気になってた」「実は興味あった」という心理が最初からちょっぴり存在してて、攻めがそこをそっと刺激していく。その流れが36ページという限られたページ数の中で、丁寧に、丁寧に積み重ねられてるんです。コマ割りも秀逸で、テンポが崩れない。読んでて「あ、このコマとこのコマで、こいつの気持ちが変わった」って分かるんですよ。

攻めのキャラ造形も惹かれます。単なる「俺様で強引」ではなくて、相手の弱さを見抜いてる余裕が随所に出てる。視線の配置だけで「こいつ、相手のことを理解してる」って伝わるんです。その上で「でもお前を欲しい」という下心を隠さない。その下心が嫌味にならず、むしろ正直さとして機能してる。この関係性のバランスが、短編だからこそ、より濃密に感じられるんですね。

エロシーンは「作り込まれてる」の一言に尽きます。

体が重なるだけの描写じゃなくて、受けの表情がコマごとに、ページごとに変わっていくのが丁寧に追われてるんです。拒否から好奇心へ、好奇心から快感へ。その過程で目の描き方が段階的に変わるんですよ。あの目の変化。(…3回目の読み返しで気づきました。ニートの集中力も捨てたもんじゃない。)

特にエンディング直前のセリフ——これはサンプルには絶対含まれてないと思うんですが——そこで関係性の解釈の幅がぐっと広がるんです。「これってただの一夜の関係?」「それとも…?」みたいな、読者の想像の余地が残される。短編としては最高の締めくくりですね。5回読み返してるのも、そこのセリフと表情の相互作用を何度も確認したいからなんです(別に好きなわけじゃなくて、分析的に😁)。

短編というフォーマットの使い方が本当に上手いんです。

長編のBL作品だと、逆にキャラの掘り下げ不足で「もっと背景が欲しい、もっと日常が欲しい」ともどかしく感じることが多いじゃないですか。でもこれは短編の枠組みを完全に使い切ってる。「この二人は、この36ページで完結する関係性なんだ」という納得感がちゃんとある。短編特有の「濃密さ」が、ここでは武器になってるんですよ。

もちろん「もっと詳しく知りたい、二人の日常を見たい」という欲求は残ります。でもそれって作品の欠点というより、作者の力量が読者に伝わってるからこそ出てくる欲望だと思うんです。悪い評価ではなく、むしろ「続きが欲しい」という感情が生まれるのは、短編としては成功してる証拠でもあるんですね。

同系統のゲイ系短編BLと比較すると、これは明らかにクオリティが違います。

世の中には「脱がせて終わり」系の短編がいっぱいあるんです。そういうのは悪くないんですけど、読んだ翌日には内容忘れてるタイプ。でも「ノンケ喰いの穴」は違う。展開は王道なのに、心理描写と視線の使い方で、読者を引き込む力があるんです。短編だからこそ、何度も読み返したくなる作品になってる。(実際に5回読み返してるし。)

ぶっちゃけ、この作品に足りないのはページ数だけです。

作品としてのクオリティはちゃんとしてますし、価格もそこまで無茶な値段ではない。ニートの懐具合で「ちょっと課金しよっか」って思わせるレベルの投資なんです。短編のエロBLで、きちんと作り込みと感情が両立した作品を求めてる人には、間違いなく試す価値があります。

【条件付き】短編エロ好きで「関係性の空気感」を重視する人は、即買い。「もっと長い物語がほしい」「キャラの背景を深掘りしたい」という派閥の人は見送っていい。そっち向けの長編を探したほうが満足度高いと思います。

サンプル画像

メーカー: SorryArtWarks

ジャンル:
筋肉 BL(ボーイズラブ) パイパン ゲイ 中出し フェラ アナル 褐色・日焼け

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