総合 ★3.8 / 5.0|クールの皮を被った変態への安心感 ◎|相手を懐かせるホイホイ力 ○
表面的なクール系アイドルと実際のアホ丸出し変態という二面性が、これほど説得力を持ってくるとは思いませんでした。ドストレートなラブコメなのに引っかかりなくスイスイ読めてしまう作品ですね。
ストーリーとしてはシンプルです。鏑凪斗というアイドルが、プロデューサーによる無理矢理な開発から始まって、古参ファンである事務所社長からのラブラブエッチに至るまでの流れ。数ページで大きな展開が進むテンポの良さが特徴なんですが、ここがちょっと両刃の剣だなと感じました。関係性の深掘りをもっと見たかったというか、もう少し二人の間に時間をかけてくれてもよかった気がする。ただ、凪斗の「愛されたい欲」がここまで前面に出ているキャラなら、むしろこのスピード感で十分な説得力があるんですよね。プロデューサー編からの急カーブで事務所社長へと転ぶ流れも、その欲求一本で動く人間だからこそ自然に見える。エロシーンは感情の流れと一体化していて、ただの挿入シーンになってない。これが135ページという短編の中でちゃんと成立してるのは作家の技量ですね。
同じ「変態アイドル」モチーフならお約束の自堕落展開になりがちですが、この作品は愛されたがりという中核を軸に据えてるのが差別化ポイント。哉ヰ子さんの同人作品は全体的に「キャラの欲求」を作品の軸にする傾向があって、それが成功してる例だと言えます(ニート的には、生きる理由を絞ってくる執着が好物です😁)。
とにかく「クールなのにアホ」という設定が大好きな人には刺さる作品。短編なので一気読み推奨です🙏
作家: 哉ヰ子
ジャンル:
単行本 ラブコメ









