【18禁版】噛み砕いて愛をおしえて【コミックス版】

単行本
【18禁版】噛み砕いて愛をおしえて【コミックス版】
総合 ★3.8 / 5.0|獣化症ご都合主義度 |攻めの葛藤の深さ度

3巻目にして、もはやこのシリーズは「症状ありきの恋愛」という沼にすっかり浸かってるなぁと感じました。狼谷の分離不安症、人見の獣化症。これらが単なる恋愛の言い訳になってないところが、わりと地味に優秀だなって思わされます。

体格差と力関係、それに精神的な依存を物理的な症状で可視化してるのが、ぽけろう先生のやり方なんですね。人見が発情状態になってしまう場面、冷静に見たら完全にアウトなんですけど、それでも「狼谷がその熱を冷ましてやる」という構図に愛情を感じさせるのは、表情とコマ割りの仕事が細かいから。特に狼谷が罪悪感と愛おしさで揺らぐ顔、あそこですよ。何度も読み返してしまう。受けが本能に支配されてる状態だからこそ、攻めの理性的な優しさがより際立つっていう、わりと上手い構図です。

ただ気になるのは、症状設定があるからこそ「これで関係が成立する」という安心感が生まれすぎてるのかなって。自由意志で繋がり合うわけじゃなくて、症状のせいで繋がってるという構造に、本来なら違和感があってもおかしくないのに、作品の空気感がそれを許してしまう。良く言えば説得力、悪く言えば「ご都合主義をごまかしてる」。ニートにはちょうどいい現実逃避なんですけど😁。

シリーズの他巻と比べると、3巻は心理描写がより深掘りされてる印象。1・2巻では勢いで押し切ってた部分が、ここに来て「でも本当はこう思ってる」という葛藤が見える。成長した狼谷が見れるのは嬉しいところです。

ただただ関係性の甘さに浸りたい人、理由さえあれば設定なんていいやって人には最高の一冊。私も含めて😂。

作家: ぽけろう

ジャンル:
単行本

タイトルとURLをコピーしました